市場を知ろう「役割」

奈良県中央卸売市場の役割

この奈良県中央卸売市場は、毎日の食生活に欠くことのできない生鮮食料品等の円滑な流通を確保するため、地方公共団体等が農林水産大臣の認定を得て開設・管理運営する中核的な拠点施設であります。 
 奈良県では、全国で初めて県営の中央卸売市場として昭和52年4月に開設いたしました。中央卸売市場の役割としては、以下の機能が挙げられます。

なんで市場があるの?

「食べる」ことって大切だよね。でも、野菜やくだもの、魚などがみんなのお家にどうやって届くか知ってる?

スーパーマーケットに買いに行く!

じゃあ、そのスーパーマーケットまではどうやって来るのかな?

えーっと、農家の人が持って来る???
でも、じゃがいも作ってる人に、ニンジン作ってる人に、だいこん作った人に、リンゴ作ってる人に、ブドウ作ってる人に、いちご作った人に、お魚をつった人に、ワカメをとった人に、貝をとった人に…。これじゃ毎日何百人もの人が、たくさんのスーパーマーケットまで運ばないといけなくなるなぁ〜??

それはたいへんな事だね。そこで「なら市場」が大かつやくします。
野菜や魚をそれぞれの産地で集めて、市場に運ばれてきます。「仲卸」(なかおろし)が野菜やくだものや魚を卸売(おろしうり)から買って、それぞれのスーパーマーケットの注文通りに組み合わせて運びます。

そうだよ!おおきなマグロを仕入れて切り分けたり、ミカンを仕入れて袋詰めにしたりもするよ。

とってもスムーズにスーパーマーケットまでやって来たね!

なら市場は全国で初めて、県の運営する市場として昭和52年4月に始まったんだよ。

[集荷機能]
多種多様な生鮮食料品を、全国各産地をはじめ国外からも集荷します。

[価格形成機能]
 卸売業者(売り手)と仲卸業者や売買参加者(買い手)が、セリ売り・入札あるいは相対による公正かつ効率的な売買取引を通じて適正な価格を形成させます。

[分荷機能]
仲卸業者は買い受けた商品を、仕分け・加工等を行った上で量販店や小売店に販売・配送しています。

[代金決済機能]
 これら一連の流通段階で発生した代金決済を、迅速かつ確実に行うことにより、出荷者との信頼関係を保持し円滑な流通基盤としての機能を果たしています。

[その他]
 その他、産地情報や消費者動向を収集し双方に発信する情報機能、食中毒の防止に努めるなど衛生管理機能があります。また、台風や地震等の災害時に食糧の緊急確保を図る防災機能があります。
こうした機能が有効に働くことにより、
(1)生産者は、収穫した生鮮食料品などを安心して出荷できる。
(2)小売商は、生鮮食料品などを安定して仕入れることができる。
(3)消費者には、安全・安心な生鮮食料品を適正な価格で供給できる。
など、奈良県中央卸売市場は生鮮食料品などの流通拠点としての重要な役割をはたしています。